我慢我慢

 どちらかと言うと、私ってちょっと「落ち着いていない」と思います。いつまでも「若い気」でいるというか、なんというか、結構性格が悪いと思います。なぜなら自分の事を棚に上げて(でぶす)他人を非常に気にします。生徒のファッションがちょっと変だと多少気になります。ただそれはこの頃慣れました。短大時代は私たち友人たちの言う「やばい人」の写真集を作ったこともあります。ほんと性格悪いです。今短大時代の写真を見るとあの時の「性格悪かった思い出」が蘇ってきますです。

 さて、職場には滝沢さん(仮名)という大学生の事務さんがいます。基本的に私は事務さんが大好きです。海老名の時も仲良くしていたし、町田の事務さんも大好きだし、もちろんうちの教室のWさんも、辞めてしまったけどHさんも大好きなんです。えーと、新しく入ったOさんは仕事遅いし文句が多いしこだわりすぎで業務滞るから苦手です。滝沢さんに至ってははっきり言うと接触したくないのです。

 めったに顔を合わせることもなかったんですが、彼女の出勤日が変わってしまったため毎週一回は会う事になってしまいました。今週はお休みがない週なので、昨日あったわけですが、やっぱり苦手…。しかも変な服着てます。そのおばちゃんみたいなド派手なカーディガンは何なんだろう。死んでも着たくない。つーか短大時代なら確実に写真だな…と思っていました。この頃色気づいて化粧も濃いのです。さっきから室長の机に座って微動だにしません。仕事ほんとにしているのか心配になります。

定時になり彼女が上がっていった瞬間、某生徒君が私に言いました。「ねえねえ、先生ー、あの事務さんさぁー」ひっ、な…なにかしら??「この頃さあ、なんかさあ…」ああ、なんか雰囲気代わったよね。「そうそう、化粧がさあ…」ぅ…ちょっと濃くなってきたかもね。「だよねぇぇぇっ、俺さあ、すっげー気にしてたんだよねー」に、ニヤニヤしながら言うのやめてください!!私から何か確実に腹黒い言葉を引き出そうとしているぞ、こやつは!!とドキドキバクバクです。「いやあ。彼氏でもできたんじゃないかのー」と言っておきましたが、その生徒君はみんなが意気高揚しているとき私がそっぽ向いてやる気なさげに手拍子しているのをみてから「私」の一面を見てしまったらしく、爆笑、「先生、(・∀・)イイ」と喜んでいましたが、こっちは怖いのです。

 前の職場の時は生徒と一緒に色々と腹黒い事も言っていましたが、さすがにもう26歳、来年の四月には27になる私ですのでそうはいってられない。と思いつつもそんな駄目な事考えている自分はもっと成長しなければならないなあ、と反省するのでした。