「私が捨てた女」と「女の一生」

 遠藤周作モーパッサンの作品ですかね。なんとなく私の生き様を考えたらこんな作品が思い出されました。「私が捨てた女」は読むには読んだけどあんまり覚えていないんですよ。高校生のときだったし。でもたしか女は捨てられていましたよね。死んでいたような気もします。

 私、実はつらい恋をしていたんですよ。もう終わったんですけど。今までは、親には「自分が今どういう状況にあるのか」という事を言えなかったんです。言ってしまったら叱られるのは分かっていたし、それでもまだ相手を庇いたいという気持ちがあったんですね。私はこの恋で8月からずっと体調を崩していたんですが、やっと立ち直りました。いろんな要因があったのは確かなんだけど、今日母親にこの事実を告げて本当に終わりにしようと。さっき電話で話したんですね。そしたら怒られませんでした。その代わり「あんた、どうしてそんなに我慢していたの」と泣かれてしまいました。「なんか隠しているけどきっとつらい思いしているんだな、と思ったけどこんなにコケにされていたのかい。」と母は泣きながら言いました。私も泣くつもりはなかったけど、どんな形であれ、母親を泣かせたことが悲しくて「ごめんなさい」と泣きました。母は「アノヒトはあんなに口では立派なことを言っておきながら、自分勝手でしかなかったんだね。」と。

ほんとに私はこの一年半、よく我慢してきたと思います。冷静になって考えると本当にどうしてこうなってしまったんだろう、と思いますが、高い授業料を払って勉強をさせてもらった、と思えばいいかな。私は捨てられた女だけど、捨ててもやったのです。元来執念深く、やられたことは絶対忘れない私ですから、いつか復讐してやろうと思います。

幸せになった私をいつか見せ付けてやります。ここを見ているかどうか分からないけれど、メッセージを送ります。

自分の好きなことをすればいいと思います。現代の紀貫之でもきどってください。女性仮託で文章を書くのもいいですが、男らしさはケジメだけはつけるようにしましょう。