人体の不思議展盛況により延長

 N先生と女二人で、有楽町の東京国際フォーラムで開催されている人体の不思議展にいってきた。世間では、クリスマスということで、カップルたちがさかって浮かれている。そんな日に人体について熱く語るのはいい事だ。さすがにこんなグロテスクなものをイヴに見る人達はいないだろうねーと言いつつ行きましたか、人の山っ山っ山っっっ!!すげえ好評ってどういうこと??と思いつつ入場。

今回のこの人体の不思議展は、従来ホルマリン漬けでしか保存し得なかった献体された人体標本を、特殊な製法?で臭いをカットし、さらに触ることも可能で半永久的に保存する事が可能になった、というのが売りらしい。

入場すると早速真っ赤な筋剥き出しの男性がアーチェリーを持たされて立っている。事前に収拾した情報をN先生に流す。「これってさー、全部東洋人なんだよね。しかも中国系とか。タイとかさー、小乗仏教だったかのせいで死体に執着ないらしくて「今日の死体コーナー」とかテレビあるくらいらしいんだけど、これは違う。たしか中国のものらしいよ。極秘で抗議とかきてるらしい。」と嘘かまことか定かではない情報を流してびびらせる事に成功。さすがに二人でちょっと気持ち悪いので手を繋ぎつつ展示を見る。やはり男性はチ○コがついている。気持ち悪いけどまあ大丈夫、と思いつつ今度は女性の筋肉剥き出しちゃんを見る。

き…きもち悪い…。

男の人と何が違うって、男のひとのあそこは、エリンギにそっくりだった。しかも3本入ってるタイプのエリンギのちっちゃいやつ。「それだけ」だが、女性はまず、普通の胸の筋の上に、乳腺が広がっている。生きているときはうにうにしてまろまろでかわいいおぱい。でも乳腺…。あそこもそうだ。なんかぱっくり割れていて怖い。自分のあそこを鏡で覗いたときよりもショックだった。N先生に「ねえねえ、絶対これ見たらさ、男のほう今日からしばらくせっくるできなくね?私なら無理」とかるくセクハラ。おくてのN先生も同意してくれた。

人体はとにかく混んでいたけれど、いいものを見たなーという感じ。とかいやタバコに汚染された肺は真っ黒だったし、あんなにスライスされた人間を見る機会などないだろう。くも膜下出血脳卒中の意味の違いも分かったし。一度は見るべきです。

人体を見た後少し休憩して、てこてこ銀座まで歩く。マザーリーフでお茶。その後、人間観察のために銀座三越ティファニーへ。N先生に「ここにいる女は勝者なのだよ。ほら、愛の証とか言いつつ、女たちは物欲にまみれた顔をしているだろう。ひっひっひ。男だって「これ買って上げたらしばらくがっつりやらせてもらえる」という一心で頑張っているのだよ」と変な知識をつけてやる。「うわー、そう考えるとすごい光景ですねー」と洗脳完了。かわいい…(笑)

その後クリスマスディナーでも食うかということになり、銀座の某レストランへ。サラダを食べていたら、緑でぷっくぷくの芋虫がついていた。「有機野菜だろうからしょうがないよね」といいつつ、芋虫を皿のはしっこに寄せて。エビだけ食う。その後でボーイを呼び、「芋虫が…」と言って新しいのを持ってこさせる。エビ大量摂取作戦成功。前菜にフォアグラらしいものが出る。どうしても人体で見た脂肪肝を思いだす。考えないようにして食べる。メインの牛の肉にはエリンギが添えてある。エリンギ…考えないようにして食べる。

ああ、なんか久しぶりに友達と過ごしたクリスマス、楽しかったなあ('-'*)